East Palace

そのとき興味があることを書く。

シチズン Caliber 0100

バーゼル2019でシチズン Caliber 0100 が腕時計として発表された。

昨年公開された懐中時計版と文字盤デザインは似ている。

個人的には懐中時計版の水晶をモチーフにした文字盤デザインが好きだったが。


国産クォーツが好きになれないのはインデックスに届かない不恰好な短い秒針のせいだが、これは違う。

先端が文字盤に向かって曲げられた長い秒針はインデックスの外端まで届いている。 


インデックス自体も長い。長い目盛りが与える印象のせいか、ジャガールクルトのジオフィジックと雰囲気は似ていると思う。


商品サイトでもこの長い秒針とインデックスについて記載がある。

エコ・ドライブで運針可能な限界値まで長く設計した真鍮秒針…略…針がブレることなく、切分の同一線上にぴたりと重なり

 

量産国産クォーツ時計が短い秒針を採用しているのは、

やはり針ずれ問題を嫌っているのと、

長い針のステップ駆動のための駆動パワーの問題を解決するためだということがよく分かる。


黒蝶貝のモデルはチタン製で気に入ったが、

価格はなかなかだ。


他社の年差クォーツだと、セイコーの年差ドルチェは定価五万円からだし、

ロンジンのコンクエストVHPは10万円台からだ。

ただ、これらは年差+-10秒から5秒であり、チタンモデルはない。


圧倒的な年差精度と、チタンやホワイトゴールドのケース、

クリーンな文字盤デザインに80万円の価値はあると思う。唯一無二だ。