East Palace

そのとき興味があることを書く。

プラズマグレイセラミックZrO2/ZrC

ブランパン フィフティファゾムス バチスカーフのモデルの一つにプラズマグレイセラミックを使用した青文字盤モデルがあり、裏側にはZrO2/ZrCと刻印されている。同じバチスカーフでもブラックセラミックモデルはZrO2とあるだけだ。

ジルコニアに炭化ジルコニウム(銀色)をコーティングしているのかな、と気になって調べたらこんな記事があった。


https://www.watchcollectinglifestyle.com/home/insider-omega-co-axial-chronograph-speedmaster-lunar-dust-featuring-the-most-unique-ceramic-case-in-the-market-and-a-platinum-dial?format=amp


オメガのグレイサイドオブザムーンの記事だが同じスウォッチグループなので、もちろん同じケース素材だろうと思う。

とりあえずコーティングではないことが写真からも分かる。しかし、一体どうやって切断したんだろう??

ヌープ硬度についてはジルコニアが1800で、炭化ジルコニウムは2150。なおサファイアクリスタル(コランダム)は2025なので、風防よりケースの方が硬いみたいな。


そもそも炭化ジルコニウムを生成する方法がジルコニアグラファイトをプラズマ加熱するというもので、RADOのプラズマグレイセラミックのケース製造過程も別に特別なプロセスではないということが分かった次第。

単にZrCと表記しないのは、全てが炭化ジルコニウムに変換されるわけではななく混ぜ物のような状況になっているためかな、と勝手な想像。


さすがにここまでの硬度の素材となると、ケースをうっとり眺めるというより、どうやって加工しているのか、思いを巡らせ気が遠くなる。


バチスカーフ フライバッククロノグラフ ブラックセラミック をナデナデしながら書いているのだが、圧倒的な硬度に関わらずとても優しいさらさらした触り心地で癒される。